グラフィックデザイナーが50歳でWebデザインを学ぶ理由とは?
50歳から始めるWebデザイナーへの挑戦
デザイン系専門学校を卒業し、デザイン制作会社からフリーとなり、出産と育児を経て復帰した50歳のグラフィックデザイナーが、一からWebデザインを勉強します。
このブログでは、Webデザイン未経験者のグラフィックデザイナーがWebクリエイター養成スクールで勉強したことをご紹介します。
50歳になってWebデザインを学ぼうと思ったキッカケ
私は現在求職中です。
長年グラフィックデザイナーをしていましたが、昨年友人の紹介で40人ほどの会社に総務兼デザイナーとして就職していました。
中小企業のあるあるで色々な仕事を兼任していたため、たった一年で疲れ果ててしまい退職しました。
年齢的にクリエイティブなグラフィックデザインの仕事より、ルーティン的な事務職に移行するのもいいかと思っていましたが、本当にシンドかった…。
この会社でいろいろ経験したおかげで、改めてグラフィックデザインの仕事の楽しさを再認識し、これからも続けていきたいと気づけました。
でもこれからも広告デザインの仕事をするならば、Webデザインの知識とスキルは必要になってくるはずです。
グラフィックデザインは感覚と勘の我流で何とかなってたけど、Webデザインはそうはいきません。
子供に手がかからなくなってきたし、求職中で時間はあるし、今まで避けてきた課題に取り組むのには絶好のチャンス!
50歳を迎えた今年、これからの自分のためにWebデザインを一から学ぼうと決心しました。
グラフィックデザイナーとWebデザイナーの違い
ではグラフィデザイナーとWebデザイナーにはどのような違いがあるのでしょか?
どちらもクリエイティブなデザインスキルが必要ですが、それ以外に必要なスキルを簡単にまとめてみました。
【グラフィックデザイナー】
- ポスターやチラシなど紙媒体の印刷物をデザインする
- Illustrator、Photoshopなどを使用
- CMYK4色か特色で表現する
- デザイン表現範囲は、ほぼ決められている
- デザイン完成後、印刷業者へ入稿、納品で完了
【Webデザイナー】
- ホームページやバナーなどWeb上のコンテンツをデザインする
- WordPress、Photoshop、Illustratorなどを使用
- HTMLやCSSなどコーディングスキルが必要
- RGB3色で表現する
- デザイン表現範囲に制限がなく、デバイスごとのレイアウトを考慮する(レスポンシブデザイン)
- デザイン完成後もコーディングや確認、修正や更新の作業がある
Webデザイナーになるために必要な5つのスキル
Webデザイナーは、グラフィックデザイナーと共通するクリエイティブなセンスやデザイン力以外に、Web特有の知識が必要です。
未経験者の私がWebデザインができるようになるために、勉強する必要があるスキルは以下の5つです。
聞いたことのある単語もありますが、馴染みがなく意味もわからない言葉だらけで眩暈がします…。
なんで英字で略すのかなぁ、単語を覚えるだけで苦労しそうです。
Webデザイン未経験者の私にとっては、技術的なスキルよりWebに関する基礎的な知識の勉強が最優先かもしれません。
できればマーケティングも勉強しておきたいけど、欲張らずにコツコツ勉強していきます。
Webデザインを学ぶための準備
これからWebデザインを学ぶことにしましたが、まずは何をすればいいのでしょうか?
働きながら勉強するか、集中して一定期間勉強に専念するか…。
家族と相談しながら、いろいろと調べてみました。
まずはハローワークへ!
次の転職先も決まってない状況で退職したので、ハローワークに失業手当の手続きをしにいきました。
前職で採用の仕事もしていたので、ハローワークで受けることができるサービスについては何となく知っていました。その中で求職者訓練(ハロトレ)について、職員さんに相談しました。
ハロトレを簡単に説明すると、求職者が就職に必要なスキルを習得するために、無料で訓練を受けられる制度です。
訓練中は失業手当も支給され、通学交通費も支給されるありがたい制度です。
色々な訓練コースがあり、その中に未経験者向けのWebデザインを学べるスクールもありました。
未経験からWebデザインを学ぶには独学か?スクールか?3つの方法
実際、未経験者が一からWebデザインを学ぶにはどうしたらいいのでしょうか?
以下の3つの方法が考えられます。
- 本や動画を使って独学で学ぶ
- 一定期間スクールへ通って学ぶ
- オンラインスクールで学ぶ
私に合う勉強方法はどれなのか、メリットとデメリットをまとめてみました。
【1.独学で学ぶ】
- メリット:費用があまりかからない。仕事や家事と両立しやすい。自分のペースで進められる。
- デメリット:勉強方法を自分で調べないといけない。モチベーションを保つのが難しい。相談、質問する相手がいない。
【2.スクールへ通って学ぶ】
- メリット:勉強する環境が整っている。効率よく早く学べる。同じく勉強する仲間との人脈ができる。
- デメリット:費用がかかる。スクールに通うためのスケジュール調整が必要。
【3.オンラインスクールで学ぶ】
- メリット:自宅で自由に学べる。課題やカリキュラムで学べる。講師によるビデオチャットで質問することができる。
- デメリット:費用がかかる。通信環境を整える必要がある。集中できる環境が必要。
求職者支援制度(ハロトレ)を利用すれば、スクールでもオンラインスクールでも費用面のデメリットはなくなります。
オンラインや動画のようなモニター越しだと頭に入らないタイプなので、スクールへ通って学ぶことに決めました。
通学なんて30年ぶり!とても楽しみになってきました!
Webデザインを学べるスクール選び
ハローワークでいただいた訓練校リストから、Webデザインコースがあるスクールを3校選び説明会に参加しました。
選ぶにあたり私が注目したのは3点です。
- カリキュラム内容
- 受講期間(3〜6ヶ月)
- 通学しやすい
説明会では、カリキュラムの詳しい内容を聞き、実際に学校へ行くことで通学するイメージを確認しました。
その中で、HTMLやSEO対策のカリキュラムの授業があり、リアルな業界の話を聞くことができたスクールに決めました。
最終目標はWebデザインの仕事ができることなので、より現実的な観点でカリキュラムが作られていることに共感できました。
Webデザイナースクール開始!
申請書類の作成やハローワークからの手続き、スクールでの適性検査と面接を経てスクールが開講しました。
私が受講するコースは『Webクリエイター養成科コース』です。
5ヶ月かけて300時間の学科と実技の講習を受講します。
授業内容は?
Web制作に必須な知識(HTML、CSSなど)とWeb制作の流れ、SEO実践スキル、Word Pressを使ったWeb制作実践などの授業があります。
Web業界での実務経験豊富な先生方に、リアルな業界の話を聞けるかもしれません。
Webデザイナー、コーダーとしてのデザイン会社、制作会社への就職だけでなく、一般企業でのホームページ修正業務を意識し、Webサイト制作全般に必要とされる実践的な知識と技術を習得した人材の育成。
Webクリエイター養成科「訓練の目標」より
まとめ
初回は、50歳のグラフィックデザイナーがWebデザインを学ぶためのキッカケや準備についてでした。
Webデザイン未経験者が5ヶ月でどれだけのWebデザインスキルを習得できるのか、授業についていくのは大変かもしれませんが楽しみです。
次回からは、実際の授業内容を紹介していきます。
未経験だけどWebデザインに興味がある方、歳を重ねたけど新しいことに挑戦したいと考えている方の参考にしていただければ幸いです!